いじめが始まって、もうすぐ2週間が経とうとしている。


まだ何も解決策が浮かばず、どうすることもできないでいた。




そんな日の放課後。



『最近、暗いな。どうしたんだ?』


『あっ、委員長!』



風紀委員会の集まりの後で、風紀委員会の委員長に話しかけられた。



委員長は、5年生ながら委員会の長を任せられるほど、なんでもできてかっこいい完璧な人だ。


面倒みが良くて、よく私達委員会メンバーにフレンドリーに接してくれる。



委員長とBくんは、月とすっぽんくらいの差がある。




いつでも真っ直ぐで、小さなことにも全力で取り組む委員長に、私は密かに想いを寄せていた。


けど今は、恋だの愛だの考えている暇はない。




『委員長、相談に乗ってもらえませんか?』


『相談?役に立つかわかんねぇけど、俺でよければ力になるぜ』