どうしたんだろう。


歓迎してない……ってわけじゃないよね。

長髪=裏切る怪しい人、という偏見を持っていても、真相がわかってからは、桃太郎も神雷は良い子の集まりだよ大作戦に快く参加してたもん。



んー、あ、変な物でも食べた?




「桃太郎!」


「……っ、う、ういっす。了解です。期待しててくださいね、凛さん!」


「おう、頼むぞ」



我に返った桃太郎と、ふと目がかち合った。


けれど、すぐに逸らされてしまう。



何、その態度。

私、何かしたっけ?今日はまだいじってないよ?



「どうした、桃太郎」



桃太郎の異変を察知していたのは、副総長も同じだったようで。


桃太郎の顔を覗き込むように、背中を丸めながら尋ねた。



副総長からの質問なのに、桃太郎は口をつぐんだまま。



あんたの憧れの副総長が聞いてるんだよ!?


それなのに、なに黙ってるの?