私と剛が来たことを知った神雷メンバーが、次々とホールに集結する。
「ひ、弘也?それに、皆も……。は?え?ど、どうなってんだ?」
皆して、安堵したような、それでいて、とてもとても嬉しそうな笑顔を浮かべている。
剛は何が何だかわからずに硬直していた。
思考回路がパンクしてるね。
それもそうだろう。
剛は、自分が戻っても仲間が笑いかけてくれるなんて、1ミリたりとも想像していなかったのだから。
「弘也、いい加減離してやれ。剛が困ってる」
「あ、わ、悪ぃ!つい嬉しくってさ」
「嬉しい……?」
たかやんに注意されて剛から身を離した、弘也のゆるゆるな表情とは裏腹に、剛はポカンとしている。
うわ、すごいアホ面。
パニクってるのが見え見えだ。
「ほら、剛」
「さ、サンキュ、鷹也」
差し伸べられたたかやんの手に、恐る恐る剛の手が重なる。
「この状況が何を表すのか、説明しなくてもわかるだろ?」
副総長が棒付きアイスを食べながら、気だるげに言った。
おぉ、珍しく長文だ。