「はい、どうぞ凛さん!京!……ほらよ、新入り」



桃太郎、態度違いすぎない!?

私へのケーキの渡し方が雑!!



「ほら、さっさと受け取れよ」


「う、うん、ありがと」



桃太郎は半ば押し付けるように、私に切り分けたチョコレートケーキを乗せたお皿を渡した。



副総長と師匠のを見れば、フォークもついている。


だけど、私にはフォークはない。



確信犯か、桃太郎。



他人には、平等に優しく接しなさいって教わらなかった?



私が言えるようなことじゃないけど。


私もたまに、ごくたまにだけどね、態度が変わることがあるけど!



いや、ここは黙っておこう。


ついに念願のケーキを食べられるんだから。



私は自分でフォークを取ってきて、チョコレートケーキを一口サイズ(大きめ)に大雑把にカットして食べた。



「んっ!」



う、うまい!