私は表情にイライラを浮かべながら、弘也を軽く押して離れさせた。
「2人だけで盛り上がらないでよ。寂しいじゃんかー」
「どこをどう見たら、盛り上がってるように見えんだよ」
たかやんの言う通り。
弘也の目は節穴か。
全然盛り上がってなかったよ。
シリアスになりたくてもなりきれない、グダグダなムードを極めてたよ。
「2人って、どういう知り合い?」
どういう?
その答えは、ひとつしかないでしょう!
「親友、かな!」
「ちっげぇわ。ただのクラスメイトだ」
「照れなくていいのに」
「照れてねぇわ!むしろ、大真面目だわ!」
お、大真面目に、『ただのクラスメイト』って答えたの!?