この騒ぎよう……パーティーでもしてるの?


あっ、だから、桃太郎が今日ケーキを作ってくるって言ったのか!

なるほど、なるほど。



さて、謎が解けたところで、私も楽しげなパーティーに参加しますか。



ケーキまだ余ってるかな。


余ってなかったら、食べた奴ぶっ殺そうっと。





「皆~!幸珀様のご登場だぞ~!!」



私は、テンションが元に戻った……いや、メーターの限度をぶっちぎっておかしくなったことを気にも留めず、

そのテンションのまんま広間の扉をバーン!と勢いよく開けた。



広間には、神雷メンバーが勢ぞろいしていた。



「あ、幸珀、来たんだ」


「美味しそうな匂いがしますなぁ」


「全部桃太郎さんの手作りだよ」



全開になった扉の近くにいた真修が、若干私のテンションに引いたみたいに一瞬シャンデリアの方を仰いで、

テーブルに並べられている、様々な料理とチョコレートケーキを示しながら言った。



おぉ、豪華!桃太郎すごっ!