喧嘩か!?

喧嘩しに行ったのか、不良ボーイズ!


書置きもなしに、暴走しに洋館を出て行ったのか!?



私を置いていくなんてひどい。


たかやんじゃあるまいし。



ケーキを食べる気満々だったこの気持ちをどうしてくれる!



期待していた分、ショックが大きい。


私の胃袋は、ケーキを求めているのにぃ。





「あははっ、おかえり~」


「罰ゲームとは言え、散々でしたね」



……ん?



テンションが下がりまくっている私の聴覚が捉えた、弘也のかるーい声と真修の同情する声。


他にも、騒がしい声音がうっすらとどこからか聞こえてきた。



私は、声のする方へ導かれるように、近づいてみる。



「広間からだ」



遊戯室と対の場所にある、広間から声が響いている。


滅多に入ったことないし、使ってるところを見たことがない。