「じゃ、行こっか」


そう言うと、ハルは歩き出す。

そんなハルの後に続き、あたしも教室へと向かった。

教室に着き、黒板に貼られている席順に従い、自分の席へと着く。

既に教室にいる生徒たちから、好奇な視線を浴びた。

何?

あたし、変ですか?

あたしからしたら、君たちの方が変なんですけど・・・

乱れた制服を着こなし、色とりどりの頭がゴロゴロ。

派手なメイクで、顔がパレット状態の女子生徒。

君たち、学校に何しに来てるんですか?

今まで生きていた世界とのギャップに、何が普通なのかわからなくなる。


「出席取るから、座れ~」


出席簿を片手に教室に入って来た大人に、また絶句する。

少し、カジュアル過ぎません?

南棟に居る教師は、みんなスーツでしたけど?