何だったんだ?

さっきまで千郷と話していた、彼女たちは不思議そうな視線をあたしに向ける。

な、何?


「あの。蓮見さん、千郷と知り合いなの?」


先程とは違い、彼女たちは畏まったように聞いてくる。

そんなに、畏まらなくても・・・


「親同士が知り合いで」

「そうなんだ」

「「・・・」」


会話、終わっちゃった。

せっかく、話しかけてくれたのに・・・

何か、話さないと・・・

そう思うのに、うまく言葉が出て来てくれなかった。

自分から、用もないのに話すなんて無理だ。

こんなんだから、自分から友達も作れない。

ダメなのがわかって居ても、どうしても直せない。

昔から、あたしは何も変わってないなぁ。