「僕のこれからやろうとしている仕事は内容は詳しくは言えないけど、海外マーケティング中心だ。澤村くんが以前やっていた仕事と同じだ。もし、君が今の会社を出ようと思ったら、迷わず僕に一報くれ。」
これって。
引き抜き??
ショウヘイ、よかったじゃん!思わずショウヘイの顔を笑顔で見た。
ショウヘイはキュッと固く口を結んで笑ってはいなかった。
じっと何かを押し殺しているような顔をしている。
せっかく松坂部長が、ショウヘイに明るい未来を提供してくれてるってのに、何その顔!
私の言動より失礼だわ。
その時、部長がゆっくりと微笑んで言った。
「澤村くんは、やっぱり僕が見込んだ通りの奴だ。軽はずみなことは言えないのがわかってるんだね。そして、君にはまだこの会社でやるべきことがあるっていうことも知ってる。うん、なかなかだ。ますます僕の方に引っ張ってきたくなったけどね。」
「すみません。」
ショウヘイは頭を下げると、部長の空になったワイングラスにまたワインを注いだ。
「いずれにせよ、君には渡しておく。仕事の相談でも何かあればいつでも連絡してくれ。」
そう言ってテーブルの上に一枚の名刺を置いた。
『(株)松坂グローバルマーケティング 取締役社長 松坂 幸平』
「あ、村上さんも。」
部長はいたずらっぽく笑って私の前にも名刺を置いた。
まぁ、私は引き抜かれるほど優秀な人材でもないけど、部長も私に気を遣ってのことだろう。
「ありがとうございます。」
でも、これから先何があるかわからないし、ありがたく頂いておこう。
すぐに自分のカードケースにしまった。
「そういえば、村上さん、こないだの歓送迎会すぐにいなくなっちゃったけど、何かあったの?」
部長はお皿に取り分けたトマトパスタをフォークに巻き付けながら尋ねた。
おいおい、そこに話がいく??
ショウヘイのいるこの場所で・・・。
これって。
引き抜き??
ショウヘイ、よかったじゃん!思わずショウヘイの顔を笑顔で見た。
ショウヘイはキュッと固く口を結んで笑ってはいなかった。
じっと何かを押し殺しているような顔をしている。
せっかく松坂部長が、ショウヘイに明るい未来を提供してくれてるってのに、何その顔!
私の言動より失礼だわ。
その時、部長がゆっくりと微笑んで言った。
「澤村くんは、やっぱり僕が見込んだ通りの奴だ。軽はずみなことは言えないのがわかってるんだね。そして、君にはまだこの会社でやるべきことがあるっていうことも知ってる。うん、なかなかだ。ますます僕の方に引っ張ってきたくなったけどね。」
「すみません。」
ショウヘイは頭を下げると、部長の空になったワイングラスにまたワインを注いだ。
「いずれにせよ、君には渡しておく。仕事の相談でも何かあればいつでも連絡してくれ。」
そう言ってテーブルの上に一枚の名刺を置いた。
『(株)松坂グローバルマーケティング 取締役社長 松坂 幸平』
「あ、村上さんも。」
部長はいたずらっぽく笑って私の前にも名刺を置いた。
まぁ、私は引き抜かれるほど優秀な人材でもないけど、部長も私に気を遣ってのことだろう。
「ありがとうございます。」
でも、これから先何があるかわからないし、ありがたく頂いておこう。
すぐに自分のカードケースにしまった。
「そういえば、村上さん、こないだの歓送迎会すぐにいなくなっちゃったけど、何かあったの?」
部長はお皿に取り分けたトマトパスタをフォークに巻き付けながら尋ねた。
おいおい、そこに話がいく??
ショウヘイのいるこの場所で・・・。