トモエと待ち合わせの日曜日はあいにくの雨だった。
でも雨だろうが雪だろうが、会えるうれしさには敵わない。
待ち合わせの駅の改札口に向かうと、既に来ていたトモエがこちらに向かって手を振っていた。
トモエと会うのはかれこれ2年ぶりだろうか。
「全然変わってないねぇ。」
トモエが私の髪をなでながら、楽しそうに言った。
「トモエこそー。20代前半でもいけちゃうよー。」
お互い顔を見合わせて思わず吹き出した。
いつも会う度に変わってない変わってないって、周りの他人から見たら「いくらなんでも20代前半には見えないだろう」って突っ込まれるに違いない。
「お店予約してくれたんだよね。ありがと。」
トモエが私に言った。
とりあえず、OLのお食事情報はなかなかのもの。
美味しいところはいち早く皆に伝達される。
そして、とりあえず試しに一度お店に足を運んで更に自分のリストに入れるかどうか検討する。
リストに入ったら、何かの時にはいつでも手配できるようになってるわけ。
最近仕入れた情報でお寿司が割と安くて美味しいと定評のあるお店に決めた。
ヨーロッパ帰りのトモエは、和食が食べたいって言ってたから。
私もお寿司には目がなかった。
安くて美味しいなんて、夢のようなお寿司屋さんじゃない?
お店に到着して、暖簾をくぐった。
威勢のいい声で出迎えられる。
カウンターの端に案内されて、二人並んで座った。
そして看板に書かれていた店長のお薦めを一通り頼む。
「トモエ、元気になって本当によかった。」
「うん。あの時は色々心配かけてごめんね。もう大丈夫よ。」
「また幼稚園に戻るの?」
「そうね。仕事はすごく自分に合ってるし好きだったから。またどこかでやりたい。」
「そっか。辛いことあったのに、また同じ仕事に戻るなんてすごい勇気だと思うよ。」
トモエは、仕事から離れている間に随分強くなったような気がした。
無駄じゃなかったんだ、トモエの無職の時間は。
でも雨だろうが雪だろうが、会えるうれしさには敵わない。
待ち合わせの駅の改札口に向かうと、既に来ていたトモエがこちらに向かって手を振っていた。
トモエと会うのはかれこれ2年ぶりだろうか。
「全然変わってないねぇ。」
トモエが私の髪をなでながら、楽しそうに言った。
「トモエこそー。20代前半でもいけちゃうよー。」
お互い顔を見合わせて思わず吹き出した。
いつも会う度に変わってない変わってないって、周りの他人から見たら「いくらなんでも20代前半には見えないだろう」って突っ込まれるに違いない。
「お店予約してくれたんだよね。ありがと。」
トモエが私に言った。
とりあえず、OLのお食事情報はなかなかのもの。
美味しいところはいち早く皆に伝達される。
そして、とりあえず試しに一度お店に足を運んで更に自分のリストに入れるかどうか検討する。
リストに入ったら、何かの時にはいつでも手配できるようになってるわけ。
最近仕入れた情報でお寿司が割と安くて美味しいと定評のあるお店に決めた。
ヨーロッパ帰りのトモエは、和食が食べたいって言ってたから。
私もお寿司には目がなかった。
安くて美味しいなんて、夢のようなお寿司屋さんじゃない?
お店に到着して、暖簾をくぐった。
威勢のいい声で出迎えられる。
カウンターの端に案内されて、二人並んで座った。
そして看板に書かれていた店長のお薦めを一通り頼む。
「トモエ、元気になって本当によかった。」
「うん。あの時は色々心配かけてごめんね。もう大丈夫よ。」
「また幼稚園に戻るの?」
「そうね。仕事はすごく自分に合ってるし好きだったから。またどこかでやりたい。」
「そっか。辛いことあったのに、また同じ仕事に戻るなんてすごい勇気だと思うよ。」
トモエは、仕事から離れている間に随分強くなったような気がした。
無駄じゃなかったんだ、トモエの無職の時間は。