「暇…ですけど…」

「私たちの倉庫に来てもらっていい?奏汰があなたの事気に入っちゃったみたいだから」

「おい、よけーなこというな」

「なによ、ほんとのことでしょ?」

周りがざわざわザワつく。
そりゃーまあ、こうなるか…

「でも、私なんかがお邪魔しちゃっていいんですか?!」


「うん。ぜびぜひ、来ちゃって。みんなにも紹介したいし」

「わぁーいありがとうございます!!」

そう言って私に抱きついてくる美詩ちゃん。

しかし、彼女は耳元で可愛い声でこう言い放った。


「私はね、いつだって一番のお姫様でありたいの。」


にこっと私に微笑み変えるその笑は心做しか…

このやりとりがほかの人に聞こえることは無かった。