「葵(あおい)、お前自分が何言ってるのか分かってんのか」

「ねぇ、葵。行かないで」

「ごめんな。奏多(かなた)、凜夏(りんか)。おれが楓龍(ふうりゅう)なのも今日まで。」


「俺は明日から、華柳(かりゅう)だ。」

そう言って幼なじみが私達を裏切ったのは

寒さが痛い冬の日だった。