待合室に案内され、ドアを開けると、すでに2人の女の子と1人の男の子が座っていた。
この人たちも〝半端者〟なんだよね。
1つだけ空いてる椅子を見つけ、そこに座る。
「さぁ全員揃ったのかしら?」
前の扉から、黒髪の不思議な雰囲気をまとった綺麗な女性が入ってきた。
「私はこの華紅学院の好調。雨宮よ。どうぞよろしく。」
雨宮校長は椅子に座ることなく、私たちの前に立った。
黒のシンプルなワンピースを着ているだけなのに、女性から感じるオシャレ感と色気はすさまじいものだった。
「一応、中学校から書類はもらってるんだけど、自己紹介してもらっていいかしら。まずはそこの茶髪のロングの子。」
わっわたし!?
いきなり指名され驚きながら、立ち上がる。自己紹介って言われても、、、。
「えっと、橘 時織(しおり)です。趣味は歌うことです。、、、えっと、、、。」
何言えばいいの、、、。
言葉に困っていると、花の種類は?と雨宮校長が話を振ってくれた。
「彼岸花です。」
言いたくなかった。
案の定みんなの反応はドン引き。
ただ雨宮校長だけはわたしの前まで近寄ってきた。
人ならざるものにだけある花の紋様。
ごく稀に人間にも紋様がでる。
ただそういう人は、怪物にも人間にもなりきれない、いわゆる〝半端者〟として扱われる。
この人たちも〝半端者〟なんだよね。
1つだけ空いてる椅子を見つけ、そこに座る。
「さぁ全員揃ったのかしら?」
前の扉から、黒髪の不思議な雰囲気をまとった綺麗な女性が入ってきた。
「私はこの華紅学院の好調。雨宮よ。どうぞよろしく。」
雨宮校長は椅子に座ることなく、私たちの前に立った。
黒のシンプルなワンピースを着ているだけなのに、女性から感じるオシャレ感と色気はすさまじいものだった。
「一応、中学校から書類はもらってるんだけど、自己紹介してもらっていいかしら。まずはそこの茶髪のロングの子。」
わっわたし!?
いきなり指名され驚きながら、立ち上がる。自己紹介って言われても、、、。
「えっと、橘 時織(しおり)です。趣味は歌うことです。、、、えっと、、、。」
何言えばいいの、、、。
言葉に困っていると、花の種類は?と雨宮校長が話を振ってくれた。
「彼岸花です。」
言いたくなかった。
案の定みんなの反応はドン引き。
ただ雨宮校長だけはわたしの前まで近寄ってきた。
人ならざるものにだけある花の紋様。
ごく稀に人間にも紋様がでる。
ただそういう人は、怪物にも人間にもなりきれない、いわゆる〝半端者〟として扱われる。