「りんちゃん、買い物して帰る?」



すっかり機嫌も元通りになった葵くんと並んで歩く。


「ううん、一昨日買い込んだから大丈夫だよ」


葵くんの朝ごはんも、お弁当も、夜ご飯も用意するのはわたし。

そうしないとわたしは葵くんのとなりにいる特権を失ってしまうから。


「今日のご飯はなーに?」


「今日はねーエビフライ!」