私の生まれた日は、1000年に1度の流星群の日
だったと亡くなった母からきいた。

星丘葵、13歳。中学2年。
私には双子の兄がいる。名前は緑。

私達は、2人で1つ。
これも母が言っていた。


「おはよう、お母さん」
私は毎朝、母の仏壇に手を合わせる。
緑もそう。部活で朝が早いけどきっと
「おはよう」
と、私と同じように手を合わせてから、
学校に行ったはずだ。

それから、学校に行く準備をする。
毎朝の朝食は、おばあちゃんお手製。

今日はロールパンと、人参のスープと、ポテトサラダ。

それから、歯を磨いて、髪を結って、靴を履いて
「いってきまーす」
と、外に出たら雪が積もってた。初雪だ。
12月の寒い空気を肌に感じながら、私は、
学校へと自転車を走らせた。冷たい風が来る。
時刻は7時30分。
学校へ着いたら、何をしようか。
そんなことを考えながら、私は、坂道を下っていった。