「だって延滞料金払うのもったいないかなって思ったから」 「そんなもんいくらでも払ってやるから夜中に黙って外出歩くな」 彼は怒ったような呆れたような声で私をなだめる 「ごめんね」 そう言いながら一瞬だけ 彼の唇に私の唇を重ねた 「そんな体で誘ってくるな」 彼はためらいながら私から離れ 寝室を出ていった