抱きしめようと、一旦膝の上からどこうとしたら、
「…っだ、やだ‥!っ離れちゃだめ!」
俺の肩に手を置いて、俺を膝から退くのを必死に止める。
無理やりなんとか、膝から退くと、
「っ…う‥か、なで‥っ」
更に泣き出す姫華
全く笑
俺は胡座をかいて座ると
「おいで、姫華」
腕を広げて待つ
「っ…うん!」
こうすると必ず来てくれるのを俺は知ってる。
「ここに座って?」
そう言って膝の上を指差す
普段なら素直に座らないんだろーけど、
「…っ」
今回は素直に、俺の膝の上に背中を向けて座る。
俺はそんな姫華やさしく後ろから抱きしめる。