「えー!なんで?」

お腹に埋めていた、かなではふと私を見上げた。


「何でもなの!お腹は嫌!」


「えーー。俺も嫌だ。ここがいいー」

かなでは再び甘えるようにお腹に顔を埋めてしまった。


「…っっだから、お腹出てるから嫌なのー!」




…あ、しまった。つい大きな声で言ってしまった。


「くふふっふはははっ、何だそんなことだったんだー笑」

私の膝の上で笑い出すかなで





むきー!爆笑するなんてひどい!!


そんなこと??


私にとっては重大なことなんだよー?
それをそんなに笑うなんて!



今だ笑い続けているかなで。



もう本気で怒った。

私は無理やりかなでを膝の上から退かせ
少し距離をとった。



読みかけの本を開き。


今からしばらく。口効かないんだから!