連れてけって誰を?
沖田さんと平助は巡察で居ないし……何にしろ迷惑かけられないよ。



私は迷った挙句1人で行く事にした。




町の人に道を教えてもらいながらやっとの事で着いた刀屋。って言っても屯所から一番近い店だけど。




『うわぁ…刀がいっぱい』




刀が店の隅から隅までぎっしりと置かれていた。




「そりゃあ刀屋だからな!がはは!!」




『ですよね(笑)』




「嬢ちゃん、刀なんか握れんのか?」




『えぇ、まぁ。人並みには握れると思いますよ』




「護身用か?」




『はい、そうです』




「それなら短刀は?」




そう言って店主は一番前に置いてある短刀を指さした。




『あ、じゃあそれ下さい。あと少し、中見ていってもいいですか?』




「勿論だ」




色んな柄や形があるんだなぁ