そこで私の思考回路が停止。
『え……それって』
そう聞いた私の顔はあほ面だっただろう。
嘉留斗「そう。俺達の事」
『私はこの時代の人間って事?』
嘉留斗「そうだよ」
いや…でも嘉留斗の嘘かもしれない。
嘉留斗「嘘じゃないよ。証拠としてこの時代に堀田という苗字で能力を持つ家はない。この時代の“堀田家”は俺達だからさ」
そうか。それなら筋が通る。
確かにこの時代に堀川家は存在しなかった。刀屋の店主も嘉留斗が言ったような話をしていた。
『……話はわかった』
嘉留斗「それなら能力、使わないでくれる?」
『っ……それは…』
嘉留斗「母さんの最期の頼みなのに?」
『っ……』