嘉留斗「……………昔、裕福な家庭で、家族4人で暮らす堀田一家があった。その子、少女と少年は堀田一族の末裔である母親から受け継がれた、特殊な能力を使える者達だった。




母親は時空間を操れ、少年は変身術と時空移動、堀田一族の中でも珍しく幾つもの能力が使える少女…。




ある日、少女と少年が遊んでいる河原に、時空の歪みで空間が出来てしまった。




そこへ少女は足を踏み外し、真っ逆さまに落ちてしまったのだ。それを見た少年は少女を助けるべく、自分もその空間に入っていった……。





まだ幼かった少女は自分が過去の時代から来た人間だとは知らずにたくましく育って行った。
だが、それと反対に少年はどうにか過去へ戻ろうと、あらゆる策を練って方法を見つけ出し、過去へと戻ることが出来た。





しかし、少年が戻った過去で待っていたのは最悪な状況だった。
父親は浪士に斬られて亡くなっており、母親は死病で瀕死の状態だったのだ。




そして少年が母親に頼まれた最期の頼みが一つ……あの能力を使わせないようにすること…。




そして少年は少女のいる時代へと戻り、母親の頼みを果たそうと動くのだった…」