お前だけは離さねぇ〜甘々♡生活はまだまだ止まりません!?〜



お久しぶりです!

紫音です!


あれから2人はどうなったって…?

そりゃ甘々でしたよ、再会した時はね!!!


○*○*○*○*○*○*○*○*○*○*


ピンポーン



インターホンが鳴った



「はーい」


そう言って扉を開けると


「宅配便でーす、俺をね」




自分を指差してにっこり笑う流羽




私は嬉しさのあまり思いっきり抱きついた




「わっ…あぶねーな笑 そんなにサプライズ登場嬉しかったのかよ?」





「いろんな意味で嬉しいよ、ばか。おかえり!」




「ただいま」




そして流羽と私は一瞬目を合わせて微笑んでキスをした



○*○*○*○*○*○*○*○*○*○*




…ここまではね、うん、甘々だったんですよ!


でもあれか何ヶ月か経った今

珍しく流羽と2人で学校に登校してるんですが…


「紫音、歩くの遅い。早くして」


なんて言い捨ててさっさと前を歩く流羽。


あーあ、甘々なクリスマスはどこへ行ったのやら。





…でも。


こうやって一緒に登校できてることがほんとは嬉しかったりする。


本人には恥ずかしくて絶対言えないけど!










流羽は映画の主役に抜擢されてから


当たり前だけど前よりずっと注目されるようになった。


前よりも雑誌やテレビに出る機会もすごく多くなって、

学校に行けないのはもちろん、家に帰らないことも増えてきた。

そのせいか、学校では私と流羽が付き合ってることはごく一部しか信じないようになった。

だから私たちは変な噂が立たないように学校内では他人のふりをしている。

流羽はそんなの気にしなくていいって言ったけど、私が気にしちゃう。

芸能活動の邪魔にだけはなりたくない。


だから今の私には、
こうやって一緒に登校できることがとっても大切なこと。


周りにバレないように流羽はマスクしてるけどね。



私は流羽の背中を見てそっと微笑んだ。





視線を感じた流羽が振り返った。


「なにニヤニヤしてんだよ。」

「してませーん。」


私はそう言いながらちょっと小走りで流羽の隣に行く。



「そう言えば、流羽。卒業旅行は行けるの?」


「マネージャーにスケジュール調整してもらったから行ける」


「あっ…ふーん」


私は〝やった〟って言いそうになったのをぐっとこらえた。


危うく喜んでるのバレるとこだった!!





私が喜びをバレないように下を向いてたら流羽が覗き込んできた。


「な、なに!?」


「いや?俺が修学旅行いけるって聞いて喜んでるの可愛いなぁと思って?」


私の心を見透かして流羽はニヤニヤしていた。


くっ…バレてる…


「別に、よろこ…「はいはい。黙って」

必死に弁解してた私の口を流羽がキスで塞ぎこんだ。


「んっ…ちょっと!」







「ここ通学路なのに!!」

私は赤くなる顔を抑えながら流羽に訴えた。


「ふっ…赤くなってるとこも可愛いよ」


そう言って流羽はポンポンと私の頭を撫でてマスクを戻した。



…っ

完全に流羽のペースにのみこまれてる。



それでもやっぱりドキドキは止まらなくて


それでもやっぱり私は流羽のことがどうしようもないくらい好きなんだ。


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