「私、どうしたらいいんですか?」
「前回の三村会の時にスー先生がアンタのことばっかり聞いてくるからさすがにみんなちょっと引いてたわよ」
え。
何なの、アノ人。
露骨にイヤな顔をした私を見て木村さんと鈴木さんは笑った。
「横山先生と仲が良すぎないかとか彼氏がいるのかとか。あ、あと笑えたのがさぁ、親しく話しているドクターにイケメンがいないけど藤野さんはイケメンじゃない方が好きなのかって言ってさぁ」
そう言ってゲラゲラと笑う。
それを聞いた鈴木さんも大笑い。
「藤野さんがブサメン好き認定されてる~」
ダン!と机を叩いた。
きぃぃー!むっかつく!
「横山先生と石田先生に失礼ですよっ!それに、私だってイケメンは大好きです」
あはははー
藤野がキレたー
2人はまだ笑っている。
この2人に相談してもムダだ……。
「で、藤野さ、アンタ本当はスー先生の事どう思ってんの?」
「正直に言うと、王道のイケメン王子様ってとこが胡散臭すぎて関わり合いになりたくありません」
「はぁ?」
「あれ?藤野さんって加藤先生ファンだったわよね?あれは王道じゃないの?」
「あ、加藤先生はもちろん王道ですよっ」
「加藤先生と周布先生の違いがわからないんだけど」
「加藤先生はイケメンで患者さんにもスタッフにも優しくて素敵な王子様って感じのドクターです!」
消化器内科の加藤先生。
もう、本当にステキなのだ。キラッキラの私の王子様。病院イチのイケメンドクター。
見ているだけで幸せ。
既婚者であるが故に安心してファンを公言している。
「藤野、アンタ目がヤバい。キラキラしてるよ。で、スー先生は?」
「はぁ、周布先生ですか。周布先生は有名なK大卒で、背が高くてイケメンなドクターですね」
「それ、人間性っていうか性格的な部分が全く入ってないね」
「そうよ、周布先生だって患者さんにもなかなか評判いいのに」
2人は私の返事にご不満らしい。
「とにかく、アンタは対応の悪さで逆にスー先生から目を付けられちゃったんだから、改めるなり自分で何とかしなさい」
「そうね、藤野さんが周布先生の人間性を知った上での拒否反応なら助けてあげるけど、今の状態じゃね」
ぐっと言葉に詰まった。
性格がいい人は深夜の書庫に女性を引きずり込んで抱きしめたりはしないと思うけど。
「いっそのこと、1回お付き合いしてみたら?」
「お付き合いって何ですか?」
「2人で飲みに行くなり、一晩ゆっくり夜のお付き合いするなり……」
そう木村さんが言うと鈴木さんとニヤニヤしはじめた。
「ないです。絶対」
木村さんと鈴木さんからの助けは期待できないことがよくわかった夜だった。
「前回の三村会の時にスー先生がアンタのことばっかり聞いてくるからさすがにみんなちょっと引いてたわよ」
え。
何なの、アノ人。
露骨にイヤな顔をした私を見て木村さんと鈴木さんは笑った。
「横山先生と仲が良すぎないかとか彼氏がいるのかとか。あ、あと笑えたのがさぁ、親しく話しているドクターにイケメンがいないけど藤野さんはイケメンじゃない方が好きなのかって言ってさぁ」
そう言ってゲラゲラと笑う。
それを聞いた鈴木さんも大笑い。
「藤野さんがブサメン好き認定されてる~」
ダン!と机を叩いた。
きぃぃー!むっかつく!
「横山先生と石田先生に失礼ですよっ!それに、私だってイケメンは大好きです」
あはははー
藤野がキレたー
2人はまだ笑っている。
この2人に相談してもムダだ……。
「で、藤野さ、アンタ本当はスー先生の事どう思ってんの?」
「正直に言うと、王道のイケメン王子様ってとこが胡散臭すぎて関わり合いになりたくありません」
「はぁ?」
「あれ?藤野さんって加藤先生ファンだったわよね?あれは王道じゃないの?」
「あ、加藤先生はもちろん王道ですよっ」
「加藤先生と周布先生の違いがわからないんだけど」
「加藤先生はイケメンで患者さんにもスタッフにも優しくて素敵な王子様って感じのドクターです!」
消化器内科の加藤先生。
もう、本当にステキなのだ。キラッキラの私の王子様。病院イチのイケメンドクター。
見ているだけで幸せ。
既婚者であるが故に安心してファンを公言している。
「藤野、アンタ目がヤバい。キラキラしてるよ。で、スー先生は?」
「はぁ、周布先生ですか。周布先生は有名なK大卒で、背が高くてイケメンなドクターですね」
「それ、人間性っていうか性格的な部分が全く入ってないね」
「そうよ、周布先生だって患者さんにもなかなか評判いいのに」
2人は私の返事にご不満らしい。
「とにかく、アンタは対応の悪さで逆にスー先生から目を付けられちゃったんだから、改めるなり自分で何とかしなさい」
「そうね、藤野さんが周布先生の人間性を知った上での拒否反応なら助けてあげるけど、今の状態じゃね」
ぐっと言葉に詰まった。
性格がいい人は深夜の書庫に女性を引きずり込んで抱きしめたりはしないと思うけど。
「いっそのこと、1回お付き合いしてみたら?」
「お付き合いって何ですか?」
「2人で飲みに行くなり、一晩ゆっくり夜のお付き合いするなり……」
そう木村さんが言うと鈴木さんとニヤニヤしはじめた。
「ないです。絶対」
木村さんと鈴木さんからの助けは期待できないことがよくわかった夜だった。