あの時から5日経った。

つまり今日は2日目…。

あと5日で私は死ぬんだなぁ。

5日間はずっと寝て過ごしてた。

でも胸がすごく痛くて熟睡までは眠れなかった。

……………孤独死ってこんな気持ちなのかな?

誰も側に居なくて、助けを求めることも出来なくて。

静かに、誰も気づかれずに死んでいくんだな。

お母さん、お父さんは向こうで元気かな?

会えるかな?

会えなくても、この世にさまよっても良いかな。

胸の痣は色がどんどん濃く、大きくなってる。

疲れたなぁ…。

「ピンポーンッ」

ん?

チャイムが鳴ったのかな?

誰かな?

でももうあまり、動けなくて出ることが出来ない、

「美雨ッ!!

美雨いるのかッ!?」

理巧の悲痛な声が聞こえる。

理巧、何で来たの?

ウイルスに、感染しちゃうからそれ以上来ちゃダメだよ?

彼女の側に居なくて良いの?

なんでそんな悲痛な声を出すの?

「理巧…。」

久しぶりに出した声はか細くて少し掠れていた。

「美雨ッ!!」

理巧がドアを叩いたり、ドアノブを必死に動かしたりしてる。

理巧?

無理だよ。

鍵閉めてるから開かないよ?

………………ごめんね。

なんか、すごく眠いや。

理巧の声が聞こえてきて、まだ忘れないでくれてるだけで嬉しかったよ。

理巧、本当にありがとう。

理巧に会えて本当に幸せだった。

ねぇ、理巧…。

私は理巧の幸せを本当に心から願ってるんだよ。

私なんかほっといてくれて良いんだよ。

理巧。
























「………………ばいばい。」