「キモいんだよゴミの瀬、寄るな!」


瀬川…、どうして。


私はあんたのこと、友達だと思ってた。


でもそれは、私の勘違いだったの?
くだらない話をしている時も、心の中では悪態をついてたの?


「ちょっとぉ、瀬川くんが離れろって言ってるんだからどっか行きなさいよぉ」


「ごめん…、なさい」


そんなこと言われても、私は自分の席に座っていただけだ。
たまたま隣が瀬川だっただけのこと。


「瀬川くぅん、あの女本当にキモいよねぇ。
隣なんてかわいそう」


「ほんと、お前と代わってほしいよ」


極めつけは、瀬川とあの子がとても仲良くなったことだった。それはまるで、私への当てつけのように。


「もうやだぁ、本音が漏れてるぅ。
ほら、ゴミの瀬、早くそこどきなさいよ、私が座るの」


「そんな汚いとこ座らない方がいいって」


「そう?じゃあ瀬川くんの膝の上に乗せて?」


こんな風に仲の良いところを見せつけては、勝ち誇った笑みでこちらを見てくる。


もう、疲れてしまった。


こうなった原因はなんだ?


ああそうか。「皆の」瀬川くんと仲良くなってしまったからか。


もう嫌だ。こんな生活はもう、限界だ。