いじめは耐えられないほどのものではなかった。どちらかというと「嫌がらせ」と言った方がいいかもしれない。


話しかけても無視されたり、ロッカーに死ね、と書かれた紙が入っていたり。


親に甘えることが出来なかった私は、大人にならざるを得なかった。嫌がらせは辛かったけれど、所詮子供のやることだと見下している部分があったのだ。(この可愛げのない性格が嫌がらせの原因な気がしなくもない)


でも、ある日を境に、嫌がらせは「いじめ」へと変わっていった。