ナニコレドウイウコト?
頭の中はハテナでいっぱいで、抵抗することすら思いつかない。
男の手がスカートの中に入ってきたとき、ようやく私はぐぐもった悲鳴をあげた。
「……………………っ!ひっ!」
逃げようにも、全くもって力が入らない。
ヤバイ、怖い。逃げたい。
何もできずに居ると、男は調子に乗りだした。
ブラウスの前ボタンを開け、胸をさわさわと撫でている。
素肌に男のベタついた手が触れ、私は身をよじった。
「暴れないでよお、すぐ終わるからさあ?
それにしても君、可愛いねえ。
おじさん嬉しいよお。いいにおいもするしい」
そう言って、男は首筋に顔を埋める。
鼻息が当たる感触がした。
「興奮しちゃうなあ」
思いっきり抵抗しているというのに、男はビクともしない。
脂ぎった手が、蹂躙するように肌の上を滑る。
女だから、女だからこんなことされなきゃいけないのか。抵抗する力もないのか。
ぐっと唇を噛む。
ついに、手が下着の中に入り、男が腰を擦り付けてきた。
ああもう無理怖い気持ち悪い!!
誰かお願い助けて!
「……………………っ!」
一生懸命叫んだはずの声も、噛まされているらしいタオルのせいで、息となって消えるだけ。
手はどんどんスカートの深部へと侵入し、もうダメだ、と諦めかけたときだった。