「真白だって意味あって付き合ってるもん!」




「じゃあどんな意味だよ」




「……っ」




叶ちゃん、ずるい。




真白が答えられないって分かってるくせに。




「ねぇだろ…お前はいつもそうだもんな」




真白の濡れた髪を掴んだ叶ちゃんの手のひらから雫が伝った。



「俺は、お前が笑ってると
…イライラすんだよ」