俺は無意識に横にいるのんちゃんに抱きついた。
…のんちゃん。
……のんちゃん。。
「え、、あやと、くん?」
「っっのんちゃん…俺、おれっ…」
(羽山さん…忘れられない人が居る‥)
ふと瑠架が言ったことが頭をよぎった。
…のんちゃんには、
忘れられない人が、いるんだ。。
こんなこと、しちゃダメだよな。
パッとのんちゃんから離れ、ソファーから立ちあがった
「っごめんのんちゃん!俺行くね!」
俺を呼び止めるのんちゃんの声は聞こえないふりして図書室から去った。
「…あやと.‥」
希美は絢斗が去った方を見ながら寂しく名前を呟いた。