いやでもつぎの日はやってきた。

「おはよう。」

 私は夜中に泣いていたせいで目がまっかになってしまっていた。

「おはよう。パン焼いているからな。」

「ありがとう。」

「あのさ、昨日のことなんだけど。」

「ううん。気にしないで!!」

「まてって。ちゃんと話をしよう。」

「いやだ。」

「おい、はなしをしようって。」  


 私は、彼からの別れの言葉を言われるのが怖くて逃げた。


「お願いだから、話を聞いてくれって。たぶん美咲は勘違いしてるから。」

「勘違い?」

「ああ。ちゃんと話をしよう。」

「わかった。」