ナオが再び俺の病室に訪れたのは、あれから2日後だった。

あの日に言っていた通り、友達を連れて。





「覚えてる?あたし達4人は、中2からの仲良しなんだよっ」

「あー…なんとなくは覚えてる、かな。ただ名前が出てこねぇ…」





何かを想い出そうとすると、激しい頭痛が俺を襲う…。

まるで、“何か”を想い出すことを拒むように…。



だから俺は何も、想い出せずにいた。