お昼を食べ終えて、寧音の彼氏の尊(タケル)がいつものように迎えに来たので喉が乾いたわたしはジュースを買いに立ち去る事にした。
「じゃ、バカップルさんまたね」
「ほぉーぃ、ホームランをゲットしてネ‼」
バカ、と返しながら寧音にデコピンをして立ち去る。
“歩舞は野球でも始めたの?”
“はぁ?あーそうそう”
おでこを押さえながら、適当に返答する寧音と尊の二人の会話を背中で聞いて思わず笑った。幸せそうで少しうらやましい気分だ。
今までは気付かなかったけど、意識していると色々な事に気が付く。
藤嶋輝空はよく野球部の仲間と廊下でたむろっている。
姿を見つけると目で追った。すれ違う時は気付かれないように、自然な程度に目をそらしてみたり。
でも、意識は藤嶋輝空に向いていた。
話をしてみたいと思ったけど、きっかけもチャンスもないまま夏休みになってしまった。
「じゃ、バカップルさんまたね」
「ほぉーぃ、ホームランをゲットしてネ‼」
バカ、と返しながら寧音にデコピンをして立ち去る。
“歩舞は野球でも始めたの?”
“はぁ?あーそうそう”
おでこを押さえながら、適当に返答する寧音と尊の二人の会話を背中で聞いて思わず笑った。幸せそうで少しうらやましい気分だ。
今までは気付かなかったけど、意識していると色々な事に気が付く。
藤嶋輝空はよく野球部の仲間と廊下でたむろっている。
姿を見つけると目で追った。すれ違う時は気付かれないように、自然な程度に目をそらしてみたり。
でも、意識は藤嶋輝空に向いていた。
話をしてみたいと思ったけど、きっかけもチャンスもないまま夏休みになってしまった。