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【歩舞♪今日、会議しようぜ】

ある日、お弁当を買おうと購買に並んでいた時、受信されたメールを開いた。

「誰からだったの~?」

猫のサイフを両手で持って隣からわたしの顔をのぞく寧音に、見られないようスマホを素早くしまう。

「ん、メルマガだったよ」

購買のオバチャンに350円を渡し、ハンバーグ弁当を受け取る。

メールの正体は、尊。
別にやましいことなどなかったけど、寧音の機嫌がこじれると後が重たくなるような気がしてとっさに嘘が出た。

その日は天気がよかったので、わたしと寧音はひさしぶりに中庭で昼休みを過ごした。


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「どうしたもんか」

麦茶の入ったグラスを二個お盆の上に乗せて部屋のドアを開ける。

「なにが?」

床に横になって漫画を読む尊の腹を踏みつけ椅子に座った。

「わたしの部屋でリラックスしまくる親友の彼氏。って絵は高確率で反感をくらいそうだけど」

「まぁ、バレなきゃいいんじゃない?」

鼻歌を歌いながらポテチの袋をあけようとする尊を見て、こいつは変わらないなぁ。と、呆れてみた。

思えば、尊と密会をしたのはこの時が始めてではなかった。
中学校の時、ゴミみたいに丸めた紙切れをわたしに投げつけた尊。

《KYOU NO HOUKAGO SYUUGOU》

わざわざローマ字で書かれている手紙を見て、日本語で書けばいいのに。と、尊の行動に疑問を持った思い出がある。

「で、何を話したかったの?」

ポテチに手を伸ばすと、尊は袋をわたしの元へ近づけた。

「実は……」

なんとなく、寧音の話だろう。そう思った。

「……寧音のことで、さ」