スーパーで出会ってだんだん仲良くなっていった……
きっかけがなかったら、わたしも掲示板に書き込みをしていたあの一部の女の子達のように、遠くから想いをよせるような小さな存在のままだっただろう。

輝空くんは……わたしをどういう風に見てくれてるのかな。


輝空くんとわたしに関するスレッドは日に日に下がっていった。たまに持ち上がる事もあるがすぐ落ちていく。
持ち上がる時のパターンはいつも
<< カッコいい‼ >>とか<< 誰それ?>>という内容がほとんど。
わたしの名前が出てくる事や悪口を書かれる事はなくなった。……書かれる事はなくなったというより書かれないようにしていた。


「歩舞、当分は輝空くんと話すの避けた方がいいよ‼なんかこの書き込みのこいつらは過激ファンっぽいじゃん?バレたら絶対何かしてくるって‼」

という寧音の強制提案。
隣にいた尊が、学校掲示板内で過去に怒った嫌がらせ事例を一つ一つ言って聞かせる。ありえない嫌がらせの数々のエピソード。

そんな情報、どこから聞いてきたの?と、関心しつつ。
少し恐くなったわたしはおとなしく提案を受けとめて、ここ数日輝空くんと極力会わないようにしていた。