サッカーの試合が行われている横を通り、グラウンドの奥側で交わされているソフトボールの試合場へと向かった。
女子の球技種目がバレー、卓球、ドッチボールなのに対し、男子の球技種目はサッカー、バレー、ソフトボールとなっている。
みんな球技大会なんてダルイダルイ、と教室でぼやいていた割には純粋に楽しんでいる姿があちこちに見られる。
カキーン──……
「わっ‼」
打ち上げられたボールが、わたしの足下へと転がり落ちてきた。
「でっかいファールだなー‼」
げらげらと笑う周りに、うるせーと大きな声をあげ笑っている輝空が見える。足下を転がっていったボールを拾い、取りに来たクロに手渡した。
「うわ、おばちゃんじゃん」
「うっさいよ、ガリガリ」
「あんまりイチャイチャしてないでよねぇ~オバチャン」
わたしは砂を蹴ってクロに砂煙を飛ばしてニシシ、と笑って見せた。
日陰のベンチへ近づくと、輝空のバッティングフォームがよく見える。
ピッチャーが投げようとする瞬間、遊びの中だというのに変わったように見えた輝空の目の色。まるで別人のようだ……と、そう感じた。
女子の球技種目がバレー、卓球、ドッチボールなのに対し、男子の球技種目はサッカー、バレー、ソフトボールとなっている。
みんな球技大会なんてダルイダルイ、と教室でぼやいていた割には純粋に楽しんでいる姿があちこちに見られる。
カキーン──……
「わっ‼」
打ち上げられたボールが、わたしの足下へと転がり落ちてきた。
「でっかいファールだなー‼」
げらげらと笑う周りに、うるせーと大きな声をあげ笑っている輝空が見える。足下を転がっていったボールを拾い、取りに来たクロに手渡した。
「うわ、おばちゃんじゃん」
「うっさいよ、ガリガリ」
「あんまりイチャイチャしてないでよねぇ~オバチャン」
わたしは砂を蹴ってクロに砂煙を飛ばしてニシシ、と笑って見せた。
日陰のベンチへ近づくと、輝空のバッティングフォームがよく見える。
ピッチャーが投げようとする瞬間、遊びの中だというのに変わったように見えた輝空の目の色。まるで別人のようだ……と、そう感じた。