野球部の合宿が終わる日曜日、わたしはスマホを前にして正座。
一週間のうち交わした言葉と言ったら、オハヨウとバイバイ。メールを送っても眠いとか疲れたとか……
話したいことは山ほどある。
そわそわソワソワと、メールの受信を待った。
……しかし、その日いくら待っても、どれだけセンター問い合わせをしてもスマホが鳴ることはなかった。
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「ごめん、寝てた」
唯一、隣の席に座ることのできる日本史の時間。輝空は遠くを見るように昨日のことについて話した。
「まぁ、いいや。疲れてたんだもんね」
大丈夫だよ。と、言いつつもふてぶてとした態度のわたしを見て、ほんとかぁ?と、呆れた様子。
何か話さないと……そう思い、会話の種を見つけ出しては無理矢理な話で間を取った。
なんだか、会話が盛り上がらない……
最終的には、「ちょっとだけ、寝てもいい?」と、言われる始末。
せっかく久しぶりに話せると思ったのに……机の距離がいつもより遠く感じた。