一匹のホタルが精一杯輝く夏は一度しかこない。二年前のホタルとその時に見たホタルは同じ姿に見えても違うホタルなんだ。

産まれて輝いて、出会い、子孫を残して死んで行く。そして、命は続いていく。短くも、長い。
一瞬の夏を一秒も無駄にせずに生きる光は、なんてシンプルに美しいんだろう。

わたしもホタルみたいに生きたいな。
いつかわたしが歳をとっていなくなる日がきたら、わたしは精一杯光りました。と最愛の人に言ってみたい。


「一週間、頑張ってくるから、我慢してろな?」

出来ることなら、シワシワのおじいちゃんになった未来の輝空に。

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