***
「また来てるね……」
変な形に割れた割り箸。
大好きな購買のハンバーグ弁当も今日はなんだか味気ない。
「ここんとこずっと居座ってるよね」
感情をそのまま顔に出す寧音をうらやましいと思う……。わたしはどうも不器用でいつも強がってしまうから。
「きゃー‼ババ引いちゃった~」
黄色い声が嫌でも耳に入り、見ていたくないけど目に入る。仲良くしているところなんて聞きたくも、見たくもない。
でも、わたしが見ていないところで輝空くんが彼女たちと笑っているのは、もっと不愉快で悲しくなるから。つらいけど‼もう我慢することにした。
「歩舞、輝空くんに言えばいいじゃんっ‼」
「……ん」
でもわたし、輝空くんを束縛はしたくない……
そう言うと寧音はそれ以上何も言わず、咲も黙ってわたしを見つめていた。
耳なんてなければいい、目なんていらない。感情なんてもの、どうして人間に備わっているの?
「また来てるね……」
変な形に割れた割り箸。
大好きな購買のハンバーグ弁当も今日はなんだか味気ない。
「ここんとこずっと居座ってるよね」
感情をそのまま顔に出す寧音をうらやましいと思う……。わたしはどうも不器用でいつも強がってしまうから。
「きゃー‼ババ引いちゃった~」
黄色い声が嫌でも耳に入り、見ていたくないけど目に入る。仲良くしているところなんて聞きたくも、見たくもない。
でも、わたしが見ていないところで輝空くんが彼女たちと笑っているのは、もっと不愉快で悲しくなるから。つらいけど‼もう我慢することにした。
「歩舞、輝空くんに言えばいいじゃんっ‼」
「……ん」
でもわたし、輝空くんを束縛はしたくない……
そう言うと寧音はそれ以上何も言わず、咲も黙ってわたしを見つめていた。
耳なんてなければいい、目なんていらない。感情なんてもの、どうして人間に備わっているの?