たまたま職員室に来たわたしを見つけた担任の堀田ちゃん。いいカモを発見した‼という顔でニヤニヤ笑いを向けてくる。視線から逃げようとするわたしの両肩を背後から捕まえてきた。
「悪いなぁ~はっはっは」
悪いと思うなら頼むなッ‼と、怒鳴り付けようとしたけど。大人なわたしはそんな事はせず、堀田ちゃんの仕事を笑顔で引き受けた。決してケーキで餌付けサレタワケデハナイ。
重たい荷物を両手いっぱいに抱え階段を下りた時、一番上にのっかっていた紙が舞って……階段を落ちていく紙を誰かが掴む。
「ごめんなさい、それ、わたしのです」
振り向いた男の子が「はい」と、他の荷物の間に紙をはさんでくれた。
「ありがとう」
ひと声かけてから、わたしは進路資料室へ向かった。
「悪いなぁ~はっはっは」
悪いと思うなら頼むなッ‼と、怒鳴り付けようとしたけど。大人なわたしはそんな事はせず、堀田ちゃんの仕事を笑顔で引き受けた。決してケーキで餌付けサレタワケデハナイ。
重たい荷物を両手いっぱいに抱え階段を下りた時、一番上にのっかっていた紙が舞って……階段を落ちていく紙を誰かが掴む。
「ごめんなさい、それ、わたしのです」
振り向いた男の子が「はい」と、他の荷物の間に紙をはさんでくれた。
「ありがとう」
ひと声かけてから、わたしは進路資料室へ向かった。