よかったねーキッカケがあって‼と続けた寧音に、照れながら、うん、と答えた。

「でも、気を付けた方がいいよ」

「え?」

「輝空くん、なにげに影で結構人気あるんだよ」

「そうなんだー」

って……なんで気を付けなきゃいけないの?
疑問を顔に浮かべたわたしに、寧音は教えてくれた。

「だって輝空くん、人気あるけど女の子とあんまり話さないみたいだからさ~。
反感くらう事だってあると思うよ?」

へ?そんだけ?

「あはっ、寧音考えすぎだから‼大丈夫だってー。それに意外とあの人、無口でもないよ?心配してくれてありがと」

そうかなぁ……と、少し心配顔で見つめる寧音。わたしは笑って寧音の肩をポンポンたたいて、掃除を終わらせ部活に向かった。

それにしても、輝空くんは人気あるんだ……