「歩舞ひさしぶりー‼」
窓側にいた寧音がわたしに気付くと笑顔を向ける。その隣には尊がいた。
二人は中学の卒業式の日から付き合っている。わたしと寧音と尊は同じ中学で、他校を受験した男の子も合わせて四人でいつもバカばかりしていた記憶がある。
「ひさしぶりとか言って遠征前に会ったじゃん‼はい、お土産」
寧音に地域限定のマスコットストラップを手渡した。
「わーい、アリガト♪」
「歩舞♪俺にはー?」
「尊には無し‼」
そんなぁ~、と口をとがらせた尊に寧音とお揃いのストラップを投げ付ける。
「わーい、アリガト♪」
寧音の声マネをした尊を寧音がふくれ顔で睨む。怒んなよ~と、尊は寧音の頭をなでた。こんな二人のやりとりがわたしは好きだ。
二人と別れて職員室にお土産を渡しにいこうとした時、向かう途中の階段で後ろから誰かに腕を捕まれた。
窓側にいた寧音がわたしに気付くと笑顔を向ける。その隣には尊がいた。
二人は中学の卒業式の日から付き合っている。わたしと寧音と尊は同じ中学で、他校を受験した男の子も合わせて四人でいつもバカばかりしていた記憶がある。
「ひさしぶりとか言って遠征前に会ったじゃん‼はい、お土産」
寧音に地域限定のマスコットストラップを手渡した。
「わーい、アリガト♪」
「歩舞♪俺にはー?」
「尊には無し‼」
そんなぁ~、と口をとがらせた尊に寧音とお揃いのストラップを投げ付ける。
「わーい、アリガト♪」
寧音の声マネをした尊を寧音がふくれ顔で睨む。怒んなよ~と、尊は寧音の頭をなでた。こんな二人のやりとりがわたしは好きだ。
二人と別れて職員室にお土産を渡しにいこうとした時、向かう途中の階段で後ろから誰かに腕を捕まれた。