「そのストーカー犯の特徴とかってあります?体格や身長とか?」

「えぇ…体格は華奢な感じだと思います。身長は160~170くらいですかね。」

「それと大塚さん。いつもストーカーに合う時間帯って決まってますか?」

大塚は一瞬考える素振りを見せたがすぐに答えをだした。

「仕事が夜中の3時に終わって3時15分くらいにはお店を出てるので、そこからアパートに着くまでの10分間くらいですね。」


「なるほど。ちなみに次はいつお仕事に行かれますか?」


大塚はバックからスケジュール帳らしきものを取り出し「あ、明日の21時~3時まで仕事入ってます。」と告げた。


宮部は手帳を閉じ大塚のまだ僅かに潤んだ瞳を見つめながら「では、私もその日に行きます。ハニーガールへ!」と言うと日野は宮部の足を思い切り踏み付け奥の給湯室へと行ってしまった。


宮部は痛みで笑顔が引きつりながらもデスクから一枚の紙とペンを取ってテーブルに広げる。


「こちらの同意書にサインと太枠の所に住所・お名前・電話番号を記入して下さい。」



「えっと…あの…ちなみにお金ってどれくらい必要ですか?」