「ただ、昨日大塚さんがアパートへ入るまでずっと監視してたんですけどそのような不審者はいなかったですね。」


「それってもしかして、ストーカーするの辞めたって事ですかね?」


ここで突然やかんが沸騰する音が聞こえてきた。


大塚は慌ててキッチンへと向かうと数分後に熱いお茶を持ってきて「どうぞ」と告げる。


宮部も「ありがとう」と言って話しを続けた。


「実際、ストーカー行為が突然止む事もありますよ。犯人が罪悪感に負けたりした時ですね。ただ、たまたまかも知れないのでまだ注意してください。」


「わかりました。」


「とりあえず今日も大塚さんがアパートに戻るまでの間、張り込みますので帰りは安心してください。」