宮部はまだ寝ぼけているようで日野の言っていることが理解できていないようだ。


すると今度は日野が語尾を強めて疑問を呈した。


「事務所のソファで寝ている女性です!」


宮部もその声を聞いてようやく数時間前の記憶が少しづつ蘇ってきた。


「あ、ああ、めぐみちゃんか。あれ?なんでいるんだっけ?」


日野は呆れた表情をしながら宮部を見下ろす。


「それはこっちが知りたいですよ。」


日野が大きく溜め息を吐いていると、めぐみが宮部の寝室の覗きこむように顔をだしてきた。