日野が「ここがいい」と言い、和食屋に入る。


テーブル席に案内され、ようやく宮部は腰を下ろせた。


「腹減った~。」


「私もです。」


2人で1つのメニュー表を見ながら、各々定食を頼んだ。


「いやぁ。やっぱ日野君女子なんだね。買い物の時間の掛け方がすごいわ。」


少し皮肉めいたように言うと「女子ですから」と即座に日野が答える。


「でも、久しぶりにこんなに買い物してストレス発散できましたよ。」



「そら、こんだけ買えばね……。」