時折、「これどうですか?」と聞いてくるが宮部にはどれも同じに見えてしまう。


結局4時間程いろいろな店をつれ回されようやく一段落着く頃には宮部の両手が買い物袋でいっぱいになっていた。


「ひ、日野君。もういいんじゃないかな?」


宮部の表情から疲れが感じられる。


時計を見ると14時を回るところだった。


「う~ん、そうですね。結構買いましたし、ちょっとお昼ご飯にしませんか?」


宮部は瞬時に頷き一階のレストラン街へと向かった。


どうやらお昼時間を過ぎている為、どこも空いているようだ。