続々とお客が来店する中、お酒が入ったこともありどんな些細な話題にも華が咲いてしまう。


鉄も忙しそうにしているものの、合間を見ては宮部達の会話に入って楽しんでいるように感じる。


ようやく店内も落ち着き始めた頃、1人の女性が宮部に話しかけてきた。


「宮部さん。」


宮部は声のするほうに振り返るとそこには戸丸智子が立っていた。


「智子…さん。」


宮部も日野も智子の出現に困惑の色を示している。



鉄も宮部達の張り詰めた雰囲気を感じたのか近くに寄ってきた。