時刻は15時30分になろうとしている。


宮部と日野はデジャブの前へと来ていた。


カランカランと音をたててドアが開く。


どうやらまだお客は1人もいないようだ。


「ねぇ、なんで鉄っちゃんの所に来たの?」


日野が宮部に疑問を投げかけてくる。


「日野君と2人でここに来るって鉄っちゃんと約束したから。」


「ん?なんでそんな約束したの?」


宮部は呆れた表情で頭をポリポリと掻きながら「日野君。君、めぐみちゃんに攫われたんだよ?」と言った。