「無駄よ。睡眠薬で眠らせてるから。それより、ちゃんと1人で来たみたいね。」


部屋の中が暗い影響もあり、その声の主の姿を認識するまでに数秒かかったが、やはり宮部の想像通りの人物が現れた。


「めぐみちゃん……」


「ファイルは持ってきた?」


宮部は手に持っているファイルをめぐみに見せるように高々と上に持ち上げた。


「それよ。私は真実が知りたいの。まぁせっかくですしお話でもしましょうか。」


そう言うとめぐみはステージ上に置いてあるパイプイスに腰かけた。